事務系はジェネラリスト(なんでも屋)として育てられることが多い…
という話をしました。
ということは、法務がやりたいだの、財務がやりたいだのと言っても、
配属は人事部門だったり、営業部門だったりする可能性は高いですよね。
最近では、やりたい仕事を事前に聞いて、
その部門での採用面接をしたり
(該当部門での面接に通れば、その部門に配属される)、
事業部ごとに面接をしたりと、その人のやりたいことを優先させる採用形態も増えてきました。
しかし、念願叶って希望部署に配属になっても、実際に働いてみると、
思っていたことと異なったりして、え~っ…こんなんだったら、よその部門のほうがよかったよ~っ…
なんて話は、そこらじゅうにころがっています。
進んだ企業では、
自らが異動先を申し出ることができる制度なども導入していますから、
将来、「やりたい仕事」を修正することはできますが、自らが異動先を申し出ることができる制度なども導入していますから、
そもそも、希望を聞いて適性を見究め、そのうえで配属するような会社は、
逆の見方をすれば「自分で選んだんだから、あとになって文句を言うな」
と考えている可能性も高いわけで、
ジョブ・ローテーションが希望通りにならないケースも出てくるでしょう。
そう考えますと、特に事務系の場合は、
あまり希望部門を決めつけてかからない方がよい…と思いますし、
エントリーシートや面接の時にも、フレキシブルに対応した方がよい…と、
私は思います。ときに、会社とは、事業部ごとに、成果を算出して、
賞与や昇給の査定に組み込んだりするところも出てきているのは、
ご存知でしょうか…?
(いっとき、
自業部を独立した会社として扱うカンパニー制なども流行りましたが、
弊害の方が大ということで、この考えは廃れつつあります。)
事業部制の考え方とは、
会社の利益は、稼いでいる部門の俺たちが頑張った結果だ…ということで、予算も待遇も、よその部門より、よくしてくださいよ…ということです。
稼いでいない部門は、会社に貢献していないんだから仕方ないじゃないか…
ということで、一見、正当な考え方っぽく聞こえてしまいます。
ところが、あなたが新入社員で配属された事業部が、
ものすごくお荷物状態で、他の事業部に配属になった同期と比べたら、賞与が半分だったなんてことになったら、どうしますか…?
その時に、入社前に聞かれた配属部署に希望通りに配属されたんだから、
仕方がない…と思えればよいのですが、入社前には、たいてい以下のようなことを聞かされていることが多いものです。
「配属の希望はお聞きしますが、
あくまでも参考にするだけで、
希望通りになるとは限りませんよ」ってね。
配属は会社の責任で行なうものです。
しかし、希望していた…希望していなかった…にかかわらず、その結果として、弱小部門に配属になった場合は、
あまり得になる話にはなりません。