FX情報の移動について

このブログは就職専門のブログです。 今後も、宣伝・広告の類は一切載せませんので、学校関係の方は、安心して学生にお薦めください。

2012年10月17日水曜日

就職成功の黄金律-20 理工系の人から、よくある相談(学生時代の研究テーマを続けたい

相談の内容は、要約するとこんな感じです。

「理工系の修士です。
 研究室での研究内容に関連することを就職先でもやりたい。
 けれども、それをやらせてもらえそうな企業は、
 知名度、規模、事業内容とも、世間的にはいまいち。
 やりたいことをやらせてくれる会社を選ぶか、
 何をやらされるかわからないが、
 誰もが知っている大企業を選ぶか、
 どんなもんでっしゃろ?」

ってな感じの相談内容です。

私は、以下のようにアドバイスしました。

1.その研究テーマは、本当にあなたのやりたいことですか。
  (たまたま、それをやっているだけなのではありませんか…?)

2.それ以外にも興味を持っているテーマ、分野はないのですか。

3.そのテーマをやらせてくれるかどうかわからないが、
    ブランドとして気に入っている企業は他にあるのですか。
    また、そのブランドを、なぜ気に入っているのですか。

理工系の修士で、
研究職・開発職を希望する人を、
製造関連はよくあることですが、
営業に回したりすることは、
あまりないことではあります。
 
しかし、技術営業などというわかりづらい部門もありますから、
これは一概に言えることではありません。
 
こうした現状をふまえたうえで、
この相談してくれた人に、私が言いたいのは、
ひとつの研究テーマだけ追い続けられる人なんて、
そうは、いませんよ…ということです。

そもそも、大学でその研究室を選んだのは、
偶然かもしれませんし、
希望したところが駄目だったから、
たまたまその研究室になっただけの話かもしれません。

そして、その研究室のテーマ、
やってみたら面白かった...と。

企業に入ってみても、
同じようなことがあるかもしれません。
 
大学院時代にやってきた、
これまでの研究テーマと異なる分野を
企業で担当することになっても、
やってみたら面白いということは、
大いにあり得ることですし、
私自身、そういう話を実際に多くの人から聞いています。

このことについては、
大学の先生方と、何度も話題にしましたが、
先生方もだいたいは、以下のようなご意見です。

「大学、特に院で学ぶ学生には、
 研究を通して、研究の方法を学んでもらいたいのだ」と。

要は、テーマも大事なのでしょうが、
テーマを究めるプロセスが大切なんだよ…
ということです。

おわかりでしょうか。

たとえ、院生時代のテーマに関連するテーマを
やらせてくれるっていうだけで、その企業を選んでも、
その企業がそのテーマを
いつまでもやらせてくれるということは、
誰にもわかりませんね。

その会社の社長ですら、断言はできないでしょう。

それよりも、ブランド(会社)に愛着があれば、
自分の希望と違うことがテーマになっても、
迷うことなく仕事を続けることができるでしょう。