今回のタイトル、
当初は「己を捨てる」
としようと思って書き始めたのですが、
なんか、修行僧のようだなぁと思いなおし、
「自己を見つめなおす」ということで、
落ち着きました。
もちろん、言いたかったことは同じなのですが、
結論から言いますと、
「ええかっこしー」は駄目よ...ってことなんです。
就職先に関して言えば、
・誰でも知っている
・よく、メディアに登場している
・イベント、スポーツチームのスポンサー
・親が安心してくれる
・友達にちょっと自慢できそう
こんな感じだと、
ちょっと自尊心が満たされるような気がしますよね。
逆に、
・知っている人か少ない
・マスコミにはほとんど登場しない
・イベントのスポンサーといえば、町の花火大会協賛程度
・親は、そんな会社大丈夫かと心配する
・友達には、何やってる会社なの？と必ず聞かれる
というのは、なるべく避けたいというのが人情というものでしょう。
けれども、自尊心が満たされることのみを考えて、
自身の希望する就職のイメージを捻じ曲げることは
ぜひとも避けていただきたい。
以前の章でも指摘しましたが、
世間では、あまり知られていない中堅優良企業って
ごまんとあるんですよ。
(そういった中堅優良企業は、
どのように探せばよいかも、目次を遡って読んでいただければ、
該当の章に遭遇できます)
この時期、消費財に直接関連していない企業のＣＭが
メディアに登場する機会が増えることを感じている方、
いらっしゃるでしょうか。
それは、機械、素材、原料など、
エンドユーザーが手にする商品、サービスの元となる段階で
関わっている企業が、よい人材を獲得するため
企業イメージ向上、企業認知度Ｕｐのために
やっているＣＭ戦略なんですよ。
テレビ見ている人、ラジオを聞いてる人、
雑誌を読んでる人、ネットでいろいろ調べている人、
そういった人々に、あのヒット商品には、
こういった素材、部品が使われているんですよ．．って
言ったところで、それがどうしたのって言われかねません。
ところが、業界・企業研究をしている就活生にとっては、
「ははぁーん、そんな会社もあるんだぁ．．」
ってことにもなりますよね。
あの「ミラバケッソ」も、実は、それが目的なんですね。
一般消費材を扱わない素材メーカーであっても、
大手企業であれば、ＣＭもばんばん打てますし、
企業イメージ向上、企業認知度Ｕｐのためにお金を出せます。
ところが、中小・零細企業となりますと、
会社の経営基盤が安定していても、
そもそもの資本力の差で、打てる手は限られてきます。
それでも就職情報企業の求人サイトに
情報を載せられるような会社は、実は少数派なんです。
みなさんが利用しているサイトへの掲載料、
けっして安いものではありません。
みなさん、二の足踏むくらい高いんです。
というわけで、求人サイトに載っていない中堅優良企業は、
まだまだたくさんあるということになります。
話を今回のテーマに戻します。
みなさん、ええかっこしーしたいという気持はわかります。
けれども、それを優先したがために、
内定をとれないということになったら、
それこそ、ええかっこしーどころの話ではなくなりますよね。
どうか自己を見つめなおして、
自身の好きな
商品、サービス、企業活動を展開している会社をリストアップして、
それが、ええかっこしーという理由で選んだわけではないことを
再確認して就活を進めてください。